初心者でもわかるGoProのカメラとしての特徴

筋トレやサーフィンのフォーム改善にGoPro HERO5 Blackを買ったのをきっかけにカメラについてしらべてみた。

GoProの特徴がわかりやすいようにiPhone7とデジカメの人気っぽいOLYMPUS Tough TG-5と比べてみる

画質とは

カメラ画質と一言で言うと初心者には解像度だと思ってしまいがちだが、 実際にはイメージセンサーサイズが重要でそれは解像度(画素数)とは別のものだったりする。

高画素は高画質か?画素数とイメージセンサーサイズ(撮像素子)について。

端末 イメージセンサーサイズ 素数
GoPro HERO5 Black 1 / 2.3型 1200万画素
iPhone7 1 / 3.0型 1200万画素
OLYMPUS Tough TG-5 1 / 2.3型 1200万画素

イメージセンサーはデジカメの類のものは分数で表記されることが多いようで、 このサイズが大きいほど繊細なイメージを写すことができる。

GoProはアクションカメラだけど画質からみるとデジカメにそこまで劣らないスペック。 もちろんiPhone7より良い。

ピント調節不要で超広角レンズ

GoProのレンズは固定焦点のためピント調整をすることがない。 かつ無限遠に向かって広い範囲に焦点が合っている(これをパンフォーカスという)。

個人的に広い範囲に焦点が合う仕組みがとても不思議だったので調べてみた。

どうして絞りを開く(F値を下げる)とボケるの?その理由

確実にパンフォーカスを得るために。過焦点距離と絞り値、焦点距離の関係をグラフにしてみた! | Capture the MOMENT!

端末 焦点距離(35mm換算) F値
GoPro HERO5 Black 14mm〜28mm F2.8
iPhone7 28mm F1.8
OLYMPUS Tough TG-5 25mm〜100mm F2〜F4.9

GoProは超広角レンズを謳っているだけあり焦点距離が短い。 焦点距離は50mmを標準とするのでGoProもiPhoneも広角によっていることがわかる。

F値は大きいほど絞りが強くなりGoProは比較的絞りが強く被写界深度が深いことがわかる。 iPhoneF値が大きくないためぼけた画像ととることができる。

比べてみた端末について

その他

調べていく中で一眼レフとミラーレスについて初めて知った。

簡単にいうとは生の光景をみるのが一眼レフ(そのためにミラーが必要)。 液晶に写っている光景をみるのがミラーレス。

ミラーがないのでミラーレスの方が構造がシンプルでコンパクトになる。 一方で液晶を通しているので生の光景をみる一眼レフよりは、 みている光景が実際と少し違ったりタイムラグがあったりする。

【一眼レフとミラーレス一眼の違い】あなたにマッチしているのはコッチです | 写真のネタ帳

【書評】三宅秀道「新しい市場のつくりかた」

「新しい市場のつくりかた」を読んだ。

イノベーションを起こすような開発の構造を日本における開発例を中心として解き明かした本。

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

 

新規市場を切り開くには問題を発見するのではなく開発するということ。

ここでの問題というのは既に存在してるものではないため 

ユーザインタビューなどからあぶりだすことはできない。

 

ではどうすれば問題を開発できるのか。

 

それは文化を開発すること。

ウォシュレットや水泳帽などがその例で、

今まで存在しなかった生活習慣を生み出した結果受け入れられるようになった。

 

文化を確立できた場合は、

キーボードのQWERTY配列に見られるようにそれが最適な解でなくとも、

習慣による優位性が強力に働く。

 

では文化を開発するとはどういうことか。

それは「しあわせ」の形をイメージしその新しい方向に働きかけること。

 

ただこの「しあわせ」は今既に存在している概念でもないし、

人によって形の違うものであるため多くの人にとって簡単に具体化できるものではない。

 

この本で紹介されているいくつかの商品開発の例に取り上げられている方々の共通点は、

常にアンテナを張っていて多くの”多様な”人を観察していること。

 

パスルチェアの開発の例で面白かった考察は、

観察の対象として「弱さ」を持つ人たちの感性が役に立つという視点。

障害がある方達のために行った椅子の調節データを元になり快適な椅子の要素発見につながった。

「弱さ」を持つ人は一般的にその弱さを否定されがちだが、

その弱さゆえに起きる反応が今まで気づけなかった改善のきっかけになる。

 

本の中には、

古い歴史の織田信長の茶器の例(文化的に価値があるもの)や

EaglesのDesperadoの歌詞などからの考察(自分が知覚していないことの制限)や

華麗なるギャツビーの映画の引用(ラグジュアリーに対する成金)などあり、

著者の興味の範囲が広いことに感心した。

 

今必要なのは、

深く理解する要素を絞って複数持つことと、

全体を広く観察する視野の広さのかと感じた。

ウメハラに学ぶ人生論

ふとしたきっかけでウメハラの講演動画をみた

youtu.be

講演の骨子部分もかなり有意義な内容が多いが、

質疑応答を観て感じるのは思考の深さだ。

ゲームと直接関係のないことに関しても、

わかりやすい具体例を用いながら適切な回答をしている。

 

この思考の深さはウメハラのゲーマーとしての強さの源泉にもなっているとは思うが、

ゲーマーとして生きていく環境の厳しさのなかで色々と苦しんで考え抜いた積み重ねなんだと思う。

 

そんなウメハラに興味がわいて読んだのがこの本

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

 

 勝負論というが個人的にもはやこれは人生論だ。

 

「結果ではなく自分の成長を目的とすること」

すごくシンプルな考えではあるがこれは幸せに生きる上でかなり重要な意識だと思う。

 

結果にあたる成果は外的環境要因の割合が高く自分でコントロールできないことが多い中で、

そこを目的としてしまうと自分の歩んできた過程が報われないことがある。

 

外部との比較を意識せずに自分自信と向き合うことの大切さを説く話はよく聞くが、

あまり腑に落ちていなかった。

というのも評価は相対的なものであって何かと比べないと難しいからだ。

 

そしてこのウメハラのいうことは、

「成長」つまり過去の自分と比較するということ。

 

さらにウメハラは成長の質にもこだわりをみせる。

長期的視点でより成長し続けられるかどうかだ。

 

初期段階において効率を追求し過ぎで基礎固めを厳かにすると、

長期的な伸び代を失う可能性がある。

 

自分自身に対する評価として80%の完成度に到達するスピードには自信があったが、

この長所と捉えていたものは短所にもなりえるということ。

そもそも80%の完成度という表現が間違っていて、

現実的に100%の固定化された状態など存在しなく、

0%のときゴールと思っていた地点は時が経つにつれて変化している可能性もある。

 

 いまの社会でジェネラリストよりもスペシャリストの活躍の場が多いと感じることが多々ある中で、

自分の「成長」に対して改めて向き合ってみようと思う。

 

「篠山紀信展 写真力」にいってきた ★★★★☆

 感性の乏しい自分が少しでも感性を磨くための一環として、
篠山紀信展 写真力」にいってきた。

kishin-yokohama.com

 

この展示は篠山紀信の初期の頃からの今まで「有名人」の作品を集めたもの。
2012年から展示が始まり全国を回っている。
人気があるらしく3セットあって同時に複数箇所で開催されることもあるようだ。

篠山紀信展 写真力 | 全国巡回展情報 | 美術館・博物館・展覧会【インターネットミュージアム】

 

個人的に傑作だと感じたのは勝新太郎の「座頭市 出所」。
都庁を背景に白目を向いた勝新太郎が下駄を放り投げている絶妙なタイミングをとらえている。

出所後に初めて撮ったものというストーリーもあって、
勝新太郎のやんちゃな感じがあふれる作品。

 

ほかにも有名人の色々な表情を切り取っている作品が集まって色々なテイストのものがあるが、
どれも本人たちの個性が生きているのが面白い。

撮る人に対するリスペクト、素晴らしいなって思う気持ちを持っていくと、とても良い写真になりますよ。

 

写真家・篠山紀信氏インタビュー

 このインタビューにあるように彼自身、相手に対するリスペクトが心からあって、
その思いが被写体にも伝わっているように思う。

モモクロからも学ぶことがあるという、この年になっても衰えることのない好奇心が、
これからも色々な人に出会い新しい傑作を生んでいくんだろう。

 

感性の足らない自分としては、
まずリスペクトすることと好奇心が大事かな。

リスペクトは普段の意識で改善するが、
意図的でない好奇心をどう持てるようになるかが課題。

 

 

 

「ローグワン」をみてきた ★★★★☆

ローグワンよかった。

過去のシリーズを観てない人でもこの世界観に魅了される人はいる気がする。

ストーリーの構成はそこまで驚きのあることはなく、
最初から大体迎えるであろう結末がイメージできていたけど、
圧倒的に作りこまれた世界観と過去シリーズとの関係をイメージして観ていたので、
終始楽しむことができた。

個人的にライトセイバーのバトルシーンが好きなので、
それがほとんどなかったことは残念。

 

スターウォーズがすごいと思うのは、
完全なるフィクションだし今からの延長としてあの世界があると単純にイメージできないけど、
リアルに世界を感じて映画の中に入っていけてしまうところ。

すでに20世紀にスターウォーズが生まれてしまったせいで、
似たようなテーマで惑星間の壮大な戦争を描く映画があまりないのだろうか。

登場する武器や戦闘機も初回シリーズ同様だが、
今観ても未来を感じさせるデザインが40年以上まえに考えだされ映像化できていることにも、
改めて驚きを感じた。

 

あと、
朝10時からの回だったことも関係してるかもしれないが、
おじいちゃんががちらほらいた。

スターウォーズの初回は1970年台だからいまから40年前なので当時のファンなのかな。
こんな前に生まれたものがいまもシリーズとして一定の人気をほこるのはほかに例がないように思う。

次に公開されるエピソード8も楽しみだ。

点数:★★★★☆