「篠山紀信展 写真力」にいってきた ★★★★☆
感性の乏しい自分が少しでも感性を磨くための一環として、
「篠山紀信展 写真力」にいってきた。
この展示は篠山紀信の初期の頃からの今まで「有名人」の作品を集めたもの。
2012年から展示が始まり全国を回っている。
人気があるらしく3セットあって同時に複数箇所で開催されることもあるようだ。
篠山紀信展 写真力 | 全国巡回展情報 | 美術館・博物館・展覧会【インターネットミュージアム】
個人的に傑作だと感じたのは勝新太郎の「座頭市 出所」。
都庁を背景に白目を向いた勝新太郎が下駄を放り投げている絶妙なタイミングをとらえている。
出所後に初めて撮ったものというストーリーもあって、
勝新太郎のやんちゃな感じがあふれる作品。
ほかにも有名人の色々な表情を切り取っている作品が集まって色々なテイストのものがあるが、
どれも本人たちの個性が生きているのが面白い。
撮る人に対するリスペクト、素晴らしいなって思う気持ちを持っていくと、とても良い写真になりますよ。
このインタビューにあるように彼自身、相手に対するリスペクトが心からあって、
その思いが被写体にも伝わっているように思う。
モモクロからも学ぶことがあるという、この年になっても衰えることのない好奇心が、
これからも色々な人に出会い新しい傑作を生んでいくんだろう。
感性の足らない自分としては、
まずリスペクトすることと好奇心が大事かな。
リスペクトは普段の意識で改善するが、
意図的でない好奇心をどう持てるようになるかが課題。