ウメハラに学ぶ人生論

ふとしたきっかけでウメハラの講演動画をみた

youtu.be

講演の骨子部分もかなり有意義な内容が多いが、

質疑応答を観て感じるのは思考の深さだ。

ゲームと直接関係のないことに関しても、

わかりやすい具体例を用いながら適切な回答をしている。

 

この思考の深さはウメハラのゲーマーとしての強さの源泉にもなっているとは思うが、

ゲーマーとして生きていく環境の厳しさのなかで色々と苦しんで考え抜いた積み重ねなんだと思う。

 

そんなウメハラに興味がわいて読んだのがこの本

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

 

 勝負論というが個人的にもはやこれは人生論だ。

 

「結果ではなく自分の成長を目的とすること」

すごくシンプルな考えではあるがこれは幸せに生きる上でかなり重要な意識だと思う。

 

結果にあたる成果は外的環境要因の割合が高く自分でコントロールできないことが多い中で、

そこを目的としてしまうと自分の歩んできた過程が報われないことがある。

 

外部との比較を意識せずに自分自信と向き合うことの大切さを説く話はよく聞くが、

あまり腑に落ちていなかった。

というのも評価は相対的なものであって何かと比べないと難しいからだ。

 

そしてこのウメハラのいうことは、

「成長」つまり過去の自分と比較するということ。

 

さらにウメハラは成長の質にもこだわりをみせる。

長期的視点でより成長し続けられるかどうかだ。

 

初期段階において効率を追求し過ぎで基礎固めを厳かにすると、

長期的な伸び代を失う可能性がある。

 

自分自身に対する評価として80%の完成度に到達するスピードには自信があったが、

この長所と捉えていたものは短所にもなりえるということ。

そもそも80%の完成度という表現が間違っていて、

現実的に100%の固定化された状態など存在しなく、

0%のときゴールと思っていた地点は時が経つにつれて変化している可能性もある。

 

 いまの社会でジェネラリストよりもスペシャリストの活躍の場が多いと感じることが多々ある中で、

自分の「成長」に対して改めて向き合ってみようと思う。